
ヤマトホールディングス(HD)が30日発表した2025年4〜9月期の連結決算は最終損益が48億円の赤字(前年同期は111億円の赤字)だった。4〜9月期として2期連続の最終赤字だった。事前の市場予想平均(QUICKコンセンサス、5億8100万円の赤字)を下回った。値上げで人件費の上昇を補えなかった。
売上高にあたる営業収益は前年同期比8%増の9067億円、営業損益は37億円の赤字(前年同期は150億円の赤字)だった。同社は収益確保のために値上げ交渉を進めており、法人単価が上がったものの人件費や委託費の上昇を補えなかった。集配拠点の再配置など収益構造を見直すための先行投資も利益を圧迫した。

26年3月期通期は純利益が前期比37%減の240億円とする従来予想を据え置いた。法人向けと個人向けをあわせた宅配便の平均単価は前期比2%増の計画で、値上げによる採算改善が課題だ。ヤマトHD傘下のヤマト運輸は10月から「宅急便」の運賃を平均3.5%値上げする。値上げは24年4月以来になる。法人顧客との価格交渉も一巡し、10月以降値上げ後の料金が適用される。
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