自民党の森山裕前幹事長が、党税制調査会(税調)の非公式幹部会(インナー)への就任を辞退したことがわかった。複数の党関係者が明らかにした。森山氏は当初、税制に精通した調整役として新体制でも起用がほぼ内定していたが、24日の初会合には参加していなかった。
森山氏は国対委員長、総務会長などの党要職を歴任し、2021年からインナー入りした。与野党の交渉や党内の意見集約で強みを発揮し、前体制では顧問を務めた。関係者によると、森山氏は「世代交代を進めるべきだ」との考えを周囲に伝えたという。
石破政権で幹事長を務めた際は、消費減税の導入の是非を巡って、慎重姿勢を一貫して繰り返していた。高市早苗首相が進める積極財政路線との違いも、インナー続投の有無に一定の影響を与えたとみられる。
税調新体制では、税調会長が、計8年務めた旧大蔵省出身の宮沢洋一元経産相から、小野寺五典前政調会長に交代した。財政規律派中心だったメンバーも大幅に刷新され、高市カラーが色濃い人事となってる。
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