補助金の種類の提案から申請手続きまで一環して支援する

スキル(技能)の仲介サイトを運営するココナラは、中小企業向けに行政の補助金申請を支援するサービスを始めたと発表した。利用する企業はどのような補助金を選べばよいか無料で相談でき、不採択になった場合、費用はかからない。豊富なプロ人材の中から実績を持つ行政書士などの専門家を紹介し、中小企業の負担を軽減する。

2023年に始めた法人向けの業務委託人材紹介サービス「ココナラアシスト」の新メニューとして展開する。経理や給与計算など、仕事の一部を切り分けて業務委託の人材紹介をするサービスで、利用する企業は累計260社にのぼる。

例えば、「新事業を立ち上げたいが資金をどう用意すべきか」といった相談があった場合、まずココナラアシストの担当者が利用可能な補助金の種類を提案する。種類が決まった後はココナラに登録する100万人以上の人材データベースの中から、業種や企業規模に応じて事業計画書作成などのノウハウを持つ行政書士などを割り当てる。

中小企業庁の「ものづくり補助金」や「中小企業省力化投資補助金」などを利用し、新事業の立ち上げや生産性向上を後押しする。企業は補助金が採択されれば採択金額の15%の手数料をココナラに支払う。今後数カ月で20件以上の成約を目指す。

補助金申請支援サービスは士業事務所なども手がけている。ココナラは後発となるが、行政書士などの専門人材のプールが豊富で、企業の課題に合わせて適切な人を紹介できる強みを生かして顧客を開拓し、新たな収益源に育てる。

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