
スウェーデンのボルボ・カー日本法人、ボルボ・カー・ジャパン(東京・港)は21日、電気自動車(EV)「EX30」の追加モデルを発売したと発表した。価格は479万円から。モデルによって航続距離に差があるが安全性能はすべて統一した。選択肢を増やし新規客の開拓につなげる。
1モデルから5モデルに増え、価格の幅は479万円から649万円、航続距離は390キロメートルから560キロメートルと、用途などに合わせて最適なモデルを選べるようにした。従来の「EX30」の価格は579万円で、航続距離は560キロメートルだ。
従来は後輪駆動(RWD)式のみだったが、加速力を高めた全輪駆動(AWD)式を2モデル用意した。最低地上高を従来比で20ミリメートル高くしたAWDの「Cross Country(クロスカントリー)」は、ぬかるんだ道や雪道などのオフロードでも問題なく走れる。

「クロスカントリー」以外の追加モデルは従来と同じサイズ。「EX30」はボルボ最小の多目的スポーツ車(SUV)で機械式駐車場に収まるため、都内でも走りやすいEVとして注目を集めている。日本法人の不動奈緒美社長は「戦略的な価格設定でボルボ最安のモデルになった。輸入車もEVも乗ったことがない人でもこれを機に選んでもらえたら」と語った。
ボルボは24年に国内で1702台の「EX30」を販売し、同年の輸入EV販売で約9%のシェアを獲得した。モデルの追加により、25年の販売台数は前年を上回る2000台を目指す。
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