三菱重工業はインドでつくられた製造時に二酸化炭素（CO2）を排出しないグリーン水素やグリーンアンモニアを、燃料としてシンガポールなど東南アジアで利用する際の経済性評価調査を始めたと発表した。経済産業省の「グローバルサウス未来志向型共創等事業委託費」を使う。国をまたぐ脱炭素バリューチェーン構築を後押しする。
グリーン水素・グリーンアンモニア燃料の製造と利用を実際の環境や輸送時の制約条件などに合わせてモデル化し、シミュレーションによって検討する。8月に契約したインドのHygenco社が持つ、グリーンアンモニアの製造情報の提供を受ける予定だ。最適な設備構成や採算が合う条件を見つけ、脱炭素燃料活用プラン策定につなげる。
インドは輸出産業育成の一環でグリーン水素やグリーンアンモニア燃料の製造を進めている。中長期での脱炭素に向けグリーン水素・グリーンアンモニア燃料を利用したい東南アジアなどの国々にとっては、インドは有望な輸入先の一つとなる。
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