流通や外食、繊維などの労働組合が加盟するUAゼンセンは2026年の春季労使交渉で正社員とパートなどを合わせた全体の賃上げ目標を6%とする調整に入った。31日、複数の関係者への取材でわかった。賃金水準が低い組合は格差是正分として1%程度加え、企業規模や雇用形態による賃金格差を抑え賃金の底上げを求めていく。
連合が示す要求方針の水準を4年連続で上回る。連合は23日、26年交渉の水準を「5%以上」と発表していた。雇用形態別では正社員は基本給を底上げするベースアップ(ベア)分が4%、定期昇給(定昇)を含めて6%の目標とする。パート時給はベア分が5%(時給65円)を基準に、制度昇給分を含めて7%(同85円)を求める。24年目標より5円ずつ上乗せした。
11月6日に開く、25年の要求方針の策定に向けた会議「政策フォーラム」で加盟組合の代表者らに素案を発表する。今後、加盟労組と協議して25年1月の中央委員会で統一要求を正式決定する。
UAゼンセンは流通や繊維、サービス業などの約2200組合が加盟し、約190万人の組合員を抱える国内最大の産業別労組だ。
 
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