先進7カ国(G7)エネルギー・環境相会合は10月31日、レアアース(希土類)などの重要鉱物に関し、中国が中心となっている現在のサプライチェーン(供給網)への依存度を低減していくことで合意した。カナダのトロントで開いた会合で文書を採択した。経済産業省によると、その一方で、昨年会合の閣僚声明に盛り込まれた石炭火力発電の段階的廃止には触れず、気候変動への対応は後退した。

重要鉱物については、市場で大きなシェアをもつ中国を念頭に、「非市場的政策や慣行が支配するサプライチェーンへの依存を削減し、最終的に解消する」と明記。貿易措置や投資政策などを活用して依存度を低減すると表明した。官民投資の拡大や労働力の育成強化の必要性も強調した。

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