三重・賢島に向けて出発する高市早苗首相の愛車だったスープラ=奈良市八条5のまほろばミュージアムで2025年11月3日、大川泰弘撮影

 奈良トヨタが運営する奈良市八条5の自動車博物館「まほろばミュージアム」で3日、来館者1万人達成を記念し、レストア(修復)車9台によるパレードが三重県志摩市の賢島に向けて出発した。先頭は高市早苗首相の愛車だった1991年式スープラだ。

 展示していた8台と個人所有のスポーツ800(愛称ヨタハチ)が約180キロを走り抜ける。注目を集め過ぎる高市首相のスープラは田原本で色違いの車と交代する。ほかにランドクルーザー、トラックのスタウト、セリカが車列を作った。

 奈良トヨタは往年の車のレストアに力を入れる。2021年11月にオープンしたミュージアムはレストア車を展示している。今年2月に来館者1万人を達成。高市氏が自民党総裁に選出されると1カ月弱で約5100人が来館し、既に1万9000人を突破した。

 奈良トヨタグループの菊池攻(おさむ)社長は「自動車博物館をメーカーでなく、販売店が運営するのはオンリーワンではないか。車を愛し、車文化を広めようとするスタッフの熱意があってこそ」と社員をたたえた。【大川泰弘】

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