ニデックは4日、三菱UFJ銀行、三井住友銀行と総額6000億円を上限とする融資枠(コミットメントライン)契約を同日付で結んだと発表した。それぞれ3000億円ずつ融資枠を設定した。不適切会計の疑いを第三者委員会で調査している。機動的な資金調達を可能にし、財務基盤を強化する。
無担保・無保証で、契約期間は7日から2026年11月6日までの1年間。ニデックは「長期債務は今後創出するキャッシュフローや手元資金、短期の銀行借り入れで返済可能で、現時点で手元流動性に問題はない」とコメントした。
ニデックは第三者委の調査の結果、過去の財務諸表に訂正すべき虚偽表示が識別された場合には「有価証券報告書の訂正等も含めて適切に対応を行う」としている。26年3月期の業績予想(国際会計基準)は未定に修正済みだ。一連の発表などを受けて、日本取引所グループ(JPX)はニデックについて内部管理体制の改善を求める特別注意銘柄に10月28日付で指定していた。
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