JR西日本が4日発表した2025年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比7・4%増の8718億円、最終(当期)利益が同24・4%増の867億円でいずれも過去最高となった。4月13日から半年間開催された大阪・関西万博に伴う鉄道利用などが大きく伸びた。
グッズ販売収入などを合わせた万博効果は、売上高で351億円、営業利益で175億円。閉幕した10月13日までを加えると売上高で440億円、営業利益で190億円となり、計画で見込んだ売上高で370億円、営業利益で150億円を上回った。
運輸収入は4657億円となり、従来最も多かった2019年度上半期の4529億円を上回った。当初の想定に対し、近畿圏と首都圏からの利用客数は増えたが、北陸や中四国・九州などからの鉄道利用は下回ったという。万博会場に乗り入れた大阪市営地下鉄との連絡駅となったJR弁天町駅(大阪市)と、会場に近くシャトルバスが運行したJR桜島駅(同)の利用客数は前年同期比2・3~2・1倍と伸びた。
JR西は同日、2026年3月期の通期連結業績予想を上方修正した。売上高は1兆8200億円から1兆8360億円に、最終利益は1150億円から1185億円になるとした。【新宮達】
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