
新潟県の花角英世知事は5日、東京電力ホールディングスの柏崎刈羽原子力発電所(同県)の再稼働の是非について「近いうちに私の考え方を示す」と述べた。花角氏は14日にも原発視察などを予定しており、同日以降に結論を出すもようだ。県議会には11月中に公表するとの見方がある。
5日の定例記者会見で明らかにした。視察のほか、県民意識調査の結果や原発から30キロメートル圏内の自治体首長との意見交換も判断材料にする。意識調査の結果は近く公表が予定されている。視察と首長との意見交換は14日を軸に調整している。
自民党県議団の幹部からは「知事は11月中に判断を示すのではないか」との声がある。自民党内部では、花角氏の結論を踏まえ12月2〜22日の定例会で県議会の判断を示すシナリオが有力視されている。
花角氏は県民の意思を確認したうえで、政府からの再稼働の理解要請に回答するとしている。
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