
ケーブルテレビ最大手のJCOMは6日、ケーブルテレビなどの加入者向けに消費者ローンを扱う金融事業を25日から始めると発表した。1.3〜14%の金利で1万円から借りられ、融資の限度額は10万〜800万円。加入者向けのサービスを拡充し会員数の底上げにつなげる。
番組表や契約内容を確認できる「MY J:COMアプリ」やウェブサイトを通じ、申し込みから返済まで全て完結できる。申し込み完了から最短10分で借り入れでき、初めて利用する場合は借入日の翌日から30日間無利息となる。25日から2026年5月25日までは、利用状況に応じてキャッシュバックするキャンペーンも実施する。初めての申込時には1500円分を、利用額に応じて最大8500円分を現金や電子マネーなどで付与する。
JCOMは高齢者層を中心に、旅行や家族へのお祝い事、趣味といった用途の比較的少額の融資のニーズが高いとみる。JCOMが加入者向けに実施した調査によると、全体の55%がこれまでローンを利用したことがあると回答した。特に60代以上で消費者ローンの強いニーズがあるとみている。
JCOMのケーブルテレビやインターネット回線を利用する加入者数は9月時点で577万世帯に上る。既存顧客との接点の多さを生かし、消費者ローンで30年までに累計利用者数で10万人をめざす。
同日都内で記者会見を開いた、ローン事業を行う新会社JCOMフィナンシャルの神野雅夫社長は「業界でもトップクラスの優遇金利」と強調。「暮らしを支えるJCOMは、安心安全な金融サービスを提供できる」と語った。
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