自動車用点火プラグの拡販に加え、半導体関連など非内燃機関分野も育てる

日本特殊陶業は6日、2030年3月期までの中期経営計画を発表した。連結売上高にあたる売上収益を25年3月期比で53%増の1兆円に引き上げる。主力の自動車用点火プラグは新車向け製品を中国メーカーに拡販するほか、既販車向けでは需要に合わせて商品を展開する。半導体製造装置や燃料電池といった非内燃機関分野も育てる。

営業利益は62%増の2100億円をめざす。営業利益率は1ポイント増の21%に引き上げる。事業投資として自動車関連に3400億円、非内燃機関分野に3200億円、研究開発や新規事業に500億円、経営基盤の強化に500億円投じる。配当など株主還元には2400億円を充てる。

日本特殊陶業は9月、デンソーから自動車プラグ事業を買収することで合意したと発表した。26年3月31日を基準日とした事業譲受価格は1806億円と算定し、実際の買収額は譲渡実行日までの日数に応じて減額する。今回の中計には事業譲受の影響を織り込んだ。

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