グループの食材加工などを担うコロワイドMD(横浜市)

外食大手コロワイドが7日発表した2025年4〜9月期の連結決算(国際会計基準)は、純利益が前年同期比3.4倍の13億円だった。価格転嫁による粗利改善や組織再編による利益率改善、期中に買収したステーキ店運営の豪シーグラスが寄与し収益力が高まった。本業のもうけを示す事業利益は51%増の54億円で中間期として過去最高だった。

売上高にあたる売上収益は7%増の1414億円だった。シーグラスが押し上げたほか、既存店の増収も貢献した。

ただ客数で見ると前年を割っており、「実質賃金がマイナスの中、顧客の節約志向やメリハリ消費が顕著だ」(同社)と注視する。焼肉店「牛角」といった中価格帯のレストラン業態や、価格競争が激しいすしチェーンなどで影響が大きいという。

26年3月期の通期見通しは据え置いた。売上収益は前期比7%増の2884億円、事業利益は21%増の113億円、純利益は70%増の21億円を見込む。

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