富山銀行が7日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比17%増の6億2900万円だった。貸出金利息の上昇などで資金利益が伸びたほか、株式の売却益が増加した。顧客の収益改善や破綻先からの資金回収が進んだことによる、与信費用の減少も増益に寄与した。

記者会見に臨む中沖雄頭取(7日、富山県高岡市)

経常収益は35%増の61億円だった。保有株式の売却益や配当金収入が増加したほか、金利ある世界で貸出金利回りが0.17ポイント改善するなど、資金利益が増えた。7日の決算会見で中沖雄頭取は「資金需要の制約だった、関税など国内外の先行き不透明さにめどがつきつつある。企業の融資や借り入れの増加に期待できる」と語った。

一方で本業のもうけを示すコア業務純益(単体)は20%減の3億8800万円となった。中沖頭取は「預金金利や人件費などの費用が増加しており、金利の上昇局面でも決して楽ではない。コスト高騰も厳しさを増していくが、貸出金利の伸びや役務収益でカバーしたい」と述べた。

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