仏自動車大手ルノーの元会長で、日産自動車との資本提携を主導したルイ・シュバイツァーさんが死去した。83歳だった。ルノーが7日、発表した。AFP通信によると、6日に死去したという。
1942年にジュネーブで生まれた。父は、国際通貨基金(IMF)トップの専務理事を務めたピエール・ポール・シュバイツァー氏。
エリート官僚の養成校、仏国立行政学院(ENA)を70年に卒業。仏政府の官僚を経て、86年にルノーに入り、92年から会長兼最高経営責任者(CEO)を務めた。戦後、国営企業だったルノーの民営化を推進し、国際企業へと発展させた。
後に日産会長となるカルロス・ゴーン氏を登用したことでも知られ、96年にゴーン氏をルノーの上席副社長として迎え入れた。99年には日産との資本提携を主導。2005年、CEO職をゴーン氏に引き継いだ。
その後はルノーの名誉会長となり、フランスの差別是正機関の代表を務めるなど多様性の推進にも尽力。17年には、フランス政府からレジオン・ドヌール勲章を授与された。
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