
建材メーカーのアイジー工業(山形県東根市)は関東鉄道(茨城県土浦市)常総線の車両にラッピング広告を出した。今後3年間は続けたい意向だ。アイジー工業は沿線の下妻市で住宅用屋根材の新工場を4月に立ち上げた。広告を通じて高校生を含む周辺住民に同社や製品の特徴を知ってもらい、安定的な人材確保につなげる。
ディーゼルカー1両に公式キャラクター「めったるん」や企業名・ロゴ、「アイジーの屋根。」「まっすぐに、建物を包むチカラ。」といったキャッチコピーをあしらった。この「めったるんトレイン」が1日から下館駅(筑西市)と取手駅(取手市)の間を走っている。

アイジー工業は屋根材の生産を山形県から茨城県へ順次移管している。2026年6月以降は下妻工場を同商品の基幹工場とし、東根工場(東根市)は工事で使う付属品生産に特化する想定だ。常総線にラッピング列車を走らせ、地域により浸透することを目指す。
同社は茨城交通(水戸市)の路線バスにも6月からラッピング広告を出している。大型建築物用外壁材を生産する水戸工場(茨城県城里町)周辺での知名度向上が狙いだ。

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