大阪・関西万博会場の夢洲と大阪市中心部を結ぶ、大阪メトロ中央線の電車=大阪市港区で2025年7月7日、妹尾直道撮影

 大阪メトロが11日発表した2025年9月中間連結決算は、売上高に相当する営業収益が前年同期比25・3%増の1277億円、最終(当期)利益が同41・3%増の229億円となり、民営化した18年度以降でいずれも過去最高となった。4月13日から半年間開催された大阪・関西万博の会場の夢洲(ゆめしま)駅に乗り入れた唯一の鉄道路線を持ち、利用客数が大きく伸びたため。

中間期として過去最高となった業績を発表する大阪メトロの河井英明社長=大阪市西区で2025年11月11日、新宮達撮影

 上半期の鉄道の利用客数は前年同期比13・3%増の延べ5億2837万人、運輸収入は同22・0%増の965億円となり、こちらも過去最高となった。

 大阪メトロはシャトルバスの運行と合わせ、万博会場への来場客輸送の約85%を担った。万博期間(4月13日~10月13日)の押し上げ効果は営業収益で222億円、営業利益で97億円とした。

 26年3月期の通期連結業績予想は営業収益を2360億円、最終利益を318億円と見込む。記者会見した河井英明社長は「夢洲駅周辺の開発は連続性、親和性が高い」と述べ、今後の万博跡地開発への参画に意欲を示した。【新宮達】

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