
新潟県の花角英世知事は12日の記者会見で、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(同県)の再稼働を巡り、県民の意識調査の結果が出そろったことを受け「全体の傾向は把握できた」と述べた。再稼働是非の判断材料として、柏崎刈羽原発の視察のほか福島第1原発も視察する意向を示した。
9月以降に実施してきた県民意識調査の結果は11日に全て出そろった。花角氏は若い人に肯定的な傾向があることや、安全・防災対策への認知度が低いことなどを指摘。「県民の多様な意見を見極める一連の取り組みはほぼ終わった」と述べた。
今後は政府や東電の取り組みを確認するとし、14日に予定している柏崎刈羽原発の視察が重要な判断材料となる考えを示した。東電の福島第1原発の視察も計画しており、関係者によると来週中に訪れる方向という。
12月2日には県議会12月定例会が開会し、花角氏は所信表明で原発についての考えを述べるとした。県関係者などによると花角氏は11月中にも再稼働の是非についての結論を示す方向で調整が進んでいる。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。