富士スピードウェイで9月に実施したIIJグループ「サーキット向けローカル5Gソリューション」の実証実験。運転席の前にアンテナとカメラを設置して車載カメラ映像や車両データを伝送した

インターネットイニシアティブ(IIJ)とIIJエンジニアリング(IIJ-EG)は、レーシングカーの映像・データ伝送に特化したローカル5G構築サービスの提供を10日に始めたと発表した。レース1回あたりの導入費用は、約500万円からを見込む。

新サービスの名称は「サーキット向けローカル5Gソリューション」。サーキットを高速走行するレーシングカーの車載カメラ映像や、「テレメトリー情報」と呼ばれる車両データをローカル5Gネットワークで伝送する。

サーキットごとのコースや地形特性に応じて、ローカル5Gによる伝送システムを個別に構築・提供する。コースや地形に応じた適切な電波エリア設計、ローカル5G利用に必要な免許取得の支援・代行、ローカル5G基地局やアンテナなどの設置工事や伝送システム構築、レーシングカー側の通信端末の提供と同端末までの伝送経路の疎通監視、無線LANなどの補完的な通信技術の提案・導入支援を行う。

サーキットは居住人口の少ない郊外に位置し、レース開催時には数万人規模の観客が訪れるため、特定の携帯キャリア基地局にアクセスが集中して一時的にネットワークの混雑が発生することがある。また、広大な敷地内では携帯の電波が届きにくい場所も存在する。レース開催中にレーシングカーとの安定した通信を確保するには、携帯キャリアに依存しない独自ネットワークの構築が不可欠という。

9月に富士スピードウェイで実施した実証実験では、時速290キロメートルで走行するフォーミュラカーから、オンボード映像およびテレメトリー情報がローカル5Gネットワークを活用して低遅延・高品質に伝送されることを確認した。

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