日本工作機械工業会(日工会)が12日発表した10月の工作機械受注額(速報値)は、前年同月比17%増の1430億円だった。プラスは4カ月連続。日工会は海外向けの伸びが全体の受注増を引っ張ったと説明し「工作機械への底堅い需要がある」とコメントした。

海外向けは21%増の1075億円だった。日工会が発表している月別の受注額としては過去最高となった。オークマは米国でエネルギーや航空宇宙、医療機器向けなどを伸ばした。関税の影響については「落ち着いてきたように思えるが、継続的な回復か否かはまだ分からない」とした。ツガミは主力市場の中国で自動車向けやスマートフォンなどの電子機器向けが堅調だとしている。

国内向けは6%増の355億円だった。芝浦機械では造船関連や産業機械向けの大型工作機械のほか、光通信関連などの超精密加工機が伸びた。牧野フライス製作所では前年の半導体製造装置向け受注分の反動減があったが「全体感としては横ばいから微増と見ている」とした。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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