来年度・2026年度の予算案の編成に向けた各省庁からの概算要求は、8月末に締め切られます。
このうち財務省は、国債の償還や利払いに充てる「国債費」を要求しますが、利払い費を計算する際の想定金利を今年度予算の2.0%から2.6%に引き上げる方向で調整を進めています。
債券市場では、日銀が利上げを進めていくという見方や国の財政拡張への警戒感を背景に金利の上昇傾向が続いていて、長期金利の代表的な指標となる10年ものの国債の利回りは今週、1.6%を超えてさらに上昇しおよそ17年ぶりの高い水準となりました。
想定金利の引き上げはこうした状況を受けた対応で、国債費の要求額も膨らみ、今年度予算で計上した28兆円余りを上回る見通しです。
来年度予算案の概算要求では、社会保障費や防衛費なども増加が見込まれていて、一般会計の要求総額は117兆円余りだった前回の概算要求を上回り、過去最大を更新する可能性が高くなっています。
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