
ヤマト運輸は13日、2027年からの5年間でベトナム人運転手を最大500人ほど採用すると発表した。現地企業と協力し、日本とベトナムの双方で日本語や安全運転の技術を指南する。同社の拠点間の長距離輸送を担う。長距離輸送の運転手は高齢化による人手不足が課題となっている。
12日に、ベトナムのIT最大手FPTの日本法人とベトナム人運転手に関する協業で合意した。FPTは同国で教育機関を運営しており日本でも語学学校を持つ。
25年12月からFPTの教育機関を通じて、現地で希望者を募る。26年からベトナムで半年間の特別クラスを開講し、日本語や文化、日本の運転ルールを教育する。ヤマト運輸独自の安全運転の規則も伝える。
その後、日本で1年間学習を続け、 海外の運転免許証を持つ外国人が日本の免許証を取得する「外免切り替え」の制度を通じて運転できるようにする。
ヤマト運輸の社員として27年からの5年間で年間100人ずつ、最大で500人ほどの採用を見込む。在留資格は最長で5年就労できる「特定技能1号」となる。幹線輸送と呼ばれる長距離の運転を担い、宅配のラストワンマイル輸送は検討していない。
トラック運転手は高齢化が著しく人手の確保が課題だ。残業時間の規制が強化された「物流24年問題」も拍車をかけている。
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