
ダイハツ工業は13日、傘下の自動車部品メーカー、ダイハツメタル(兵庫県川西市)の出雲工場(島根県出雲市)で木材由来のバイオマス燃料を導入したと発表した。部品を鋳造するための溶解炉で使う。石炭由来燃料のコークスと併用し、2035年には全てバイオマス燃料に移行する。部品製造から脱炭素を進める。
ダイハツとダイハツメタルの両社で、樹皮などを加工したバイオマス燃料「バイオブリケット」の製造技術を確立した。きのこ農家の廃菌床など地域資源を活用する。砕いて乾燥させた木材を棒状に固めて燃料として使う。燃焼時に二酸化炭素(CO2)は排出されるものの、木材由来のため燃料の製造工程ではCO2を吸収することで排出量を相殺する仕組みだ。
ダイハツメタルは24年から、鉄を溶かす工程で排出されるCO2削減を目的にバイオブリケットの研究を進めてきた。自治体などと連携し、安定的に資源を調達できる体制を構築した。
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