百貨店の井筒屋(北九州市小倉北区)は、地元企業と共同開発したコラボ商品第1弾としてトマトを活用した「赤い冒険シリーズ」を発表した。14日から始まるお歳暮商戦の目玉に位置づけており、開発担当者は「ものづくりの街・北九州の魅力を広げていきたい」と意気込んでいる。
「赤の輝き、食卓を彩る」をテーマに、トマトのうまみと唐辛子の辛みを融合した万能調味料「キタキュウトマ唐」▽郷土料理「ぬか炊き」をアレンジした「洋風ぬかだきソース」▽トマト出汁(だし)で煮込んだ「とまと出汁おでん」▽フリーズドライトマトを使った「とまとチーズ大福」――などのユニークな商品をそろえた。地元の老舗で知られる「ごとう醤油」(八幡東区)、「山吹」(小倉北区)、「なごし」(門司区)の3社と、井筒屋が3月に新設した地域商品開発担当が共同で手がけた。
いずれの商品も若松産をはじめとする九州のトマトを使用。出荷基準を満たさない規格外品を原料に使うなど食品ロス削減にも力を入れた。
商品発表に合わせて、井筒屋では初めてとなるメディア向け試食会を開いてPRした。いずれもトマトの甘みと酸味をバランス良く味わえる商品に仕上げており、担当者は「トマトの新しい魅力を知ってもらいたい」と胸を張った。
単品での販売はすでに開始しており、開発担当者は「第1弾は食品(トマト)に特化したが、ものづくりの街のポテンシャルと地産地消を軸とした開発を進め、地元企業とのつながりを強めていく」と話している。
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小倉井筒屋本館(小倉北区)8階催場に14日、お歳暮ギフトセンターを開設する。「赤い冒険シリーズ」を始め、カタログには約1700点をラインアップした。12月25日まで。【橋本勝利】
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