竣工した「ヒューリック銀座ビル」の外観(イメージ)=竹中工務店提供

ヒューリックは22日、東京・銀座で開発を進めていた複合ビル「ヒューリック銀座ビル」(東京・中央)が竣工したと発表した。高級温泉旅館やオフィス、外資系宝飾店が入る。インバウンド(訪日外国人)や富裕層でにぎわう銀座エリアの消費を取り込む。

新たなビルは東京メトロ有楽町線の銀座一丁目駅(同)に直結する。地上12階、地下3階で延べ床面積は約1万2800平方メートル。元あったビルに入っていたみずほ銀行支店の移転を契機に建て替えた。

上層階にはヒューリックが手掛ける高級温泉旅館「ふふ 東京 銀座」を11月に開業する。ふふシリーズとしては12棟目。全34室に天然温泉や日本庭園をイメージしたテラスを備える。最上階には銀座の街並みを見渡せる日本料理のレストランも設ける。

6月から宿泊予約を始め「ふふのリピーターを中心に他施設の開業時と比較しても遜色ない水準で予約が入っている」(同社)という。

低層階には高級宝飾ブランドの米「ハリー・ウィンストン」や仏「ヴァンクリーフ&アーペル」が出店する。中層階の賃貸オフィスはすでに満室となり、コーセー子会社のアルビオンが本社を移転する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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