
西武ホールディングス(HD)は13日、品川プリンスホテル(東京・港)の一部の棟の客室について、2026年度から順次リニューアルすると発表した。約220億円を投じ改装する。長期滞在の訪日客や高単価なビジネス客を取り込み、収益力を高める。
品川プリンスを構成する計4棟のうち、メインタワーとアネックスタワーの2棟を改装する。3〜4フロアごとに工事を進め、29年3月ごろまでの完了を目指す。メインタワーは現在の1727室から客室数を1割弱減らし、クラブラウンジを新設する。
古田善也取締役は同日の決算会見で、「タワーやフロアごとにターゲットを明確化し、お客様の幅を広げる」と話した。29年度の平均客室単価を24年度比5割増の約3万4000円に引き上げたい考え。将来は一部資産を流動化し、西武ファンドへの組み入れも検討する。
周辺ではJR品川駅前の再開発計画が進む。近隣のグランドプリンスホテル新高輪(東京・港)は26年度中に営業を終了し、解体工事に入ることが分かっている。
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