中古品販売大手のコメ兵ホールディングス(HD)は13日、フィリピンに子会社を設立すると発表した。2026年2月にマニラ首都圏で設立する。若者の多さなどを背景に今後フィリピンのリユース市場が拡大すると見込む。成長市場に早期に参入することで先行者利益を狙う。まずは現地での買い取りを始め、27年夏以降に小売りを展開することを目指す。
コメ兵HDの25年4〜9月期の免税売上高を国・地域別に見ると、フィリピンは9%を占める。中国、米国、台湾に次ぐ割合で、同社の石原卓児社長は「現地での認知度の高さに期待できる。販売店の出店も検討したい」と強調する。
同日発表した25年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比65%減の6億7700万円だった。相場の下落にあわせて利益率の低い法人販売を強化したことが影響した。売上高は38%増の956億円と、4〜9月期としては過去最高だった。
26年3月期の通期予想は7日の発表から据え置いた。売上高は27%増の2016億円、純利益は17%減の39億円を見込む。石原社長は「上期に在庫の入れ替えをしっかりやったため、下期は相場の低いときに買ったものを販売できる」と説明する。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。