ロート製薬は13日、2026年3月期の連結純利益が前期比4%増の320億円になる見通しだと発表した。過去最高益を想定していた従来予想から5億円上方修正した。国内でリップクリームやコンタクト用洗浄液などの販売が好調に推移する。年間配当は従来計画から1円引き上げ、前期比7円増の43円とした。
26年3月期の売上高は前期比10%増の3385億円、営業利益は3%増の395億円を見込む。それぞれ従来予想から40億円、5億円引き上げた。訪日客による購買も業績を押し上げる。
ミャンマーに製品や原材料を輸出する許可を得て、現地での目薬販売などができるようになり、増収に寄与する。インドネシアやベトナムなどの成長市場でもスキンケア・ヘアケア製品の販売が伸びる。
同日発表した25年4〜9月期の純利益は前年同期比37%増の176億円、売上高は18%増の1642億円だった。アジア事業が好調なほか、欧州でも目薬やスキンケアの市場開拓が進んだ。

国内で高級化粧品「オバジ」のてこ入れを図る。これまでは米オバジコスメシューティカルズ社からライセンスを受けて販売してきた。13日に同社から日本国内におけるオバジ関連商標を約124億円で取得すると発表した。
国内のすべての販路での販売権も譲り受ける。今後は既存のドラッグストアなどに加え、皮膚科や美容クリニックなどにも展開し、ブランド浸透をねらう。
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