欧州系投資ファンドEQTは13日、エレベーター大手のフジテックに対するTOB(株式公開買い付け)を14日から始めると発表した。買い付け価格は1株5700円で買収額は約4078億円。当初は1月下旬にTOBを開始するとしていたが、前倒しで実行する。
フジテックは同日、EQTの買収に対し賛同を表明した。フジテックの13日の終値は5686円だった。買い付け予定数は発行済み株式総数の90.68%にあたる7154万4633株で、買い付けの下限は保有比率が57.69%となる4551万8941株。買収成立後、フジテックは上場廃止となる見通し。
フジテックはアクティビスト(物言う株主)として知られる香港ファンドのオアシス・マネジメントと創業家が対立し、経営の混乱が続いていた。EQTの傘下でガバナンス(企業統治)を立て直し、成長戦略の実行に経営の重心を移す。
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