東芝子会社の東芝デバイス&ストレージは22日、炭化ケイ素(SiC)パワー半導体に使うウエハーで中国の山東天岳先進科技(SICC)と技術協力すると発表した。このほど両社で基本合意した。使用時の電力損失低減や、車載やサーバー向けなど高効率な電力変換が求められる製品開発を共同で進める。

SiCは電力の変換効率が高まることが特徴で、電気自動車(EV)や電力変換装置向けの需要拡大が期待されている。東芝はSICCからウエハーを調達しており、パワー半導体メーカーの立場から、ウエハーに求められる要求事項を伝えるなどして品質や信頼性の向上につなげる。SICCは2010年創業で、単結晶SiCウエハーを手掛ける中国大手。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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