
投資ファンドのエフィッシモ・キャピタル・マネージメントは14日、カーケア製品大手のソフト99コーポレーションへのTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。31%超(676万7917株)を取得し、買い付け予定数の下限(616万3300株)を上回った。すでに保有していた分と合わせ、議決権ベースで約36%保有することとなる。
ソフト99は株式を非公開化し経営の自由度を高めるため、同社の田中秀明社長が設立した堯アセットマネジメントが8月7日からでTOBに踏み切った。買い付け価格はその前日終値(1620円)より52%高い1株2465円とし、総額は約363億円になる見込みだった。
これを受け、エフィッシモはソフト99側が掲げたTOB価格は「PBR(株価純資産倍率)1倍を下回る著しく割安な水準で、少数株主利益が保護されていない」などと指摘。ソフト99側の買い付け価格を大幅に上回る1株4100円を提示し、9月16日から11月13日まで対抗TOBを実施していた。
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