新たに発売する「ぼんご監修 ごちむすびいくらと秋鮭」(14日、東京都港区)

ファミリーマートは14日、おにぎり専門店「ぼんご」(東京・豊島)監修のおにぎり商品を改良して発売すると発表した。コメをふっくらと握る新製法で食感を改善した。具材や味にこだわった高価格帯おにぎりとして消費者に訴える。

18日から全国のファミリーマートで「ぼんご監修 ごちむすび」シリーズとして販売する。ぼんご監修のおにぎりを販売するのは3月、8月に次いで3回目となる。「牛そぼろと卵黄ソース」(275円)、「いくらと秋鮭」(320円)、「直巻 高菜と明太子」(189円)、「直巻 サーモンマヨネーズ」(198円)の4商品を販売する。

「ふわうま製法」と呼ぶ新製法を採用し、3回握って形を整えるというぼんごのおにぎりを再現した。従来はシート状のコメに具材をのせ、機械で成形していた。新製法ではコメとコメの間に空気を多く含み、ふっくらとした食感に仕上がるという。

おにぎり商品の半数となる16商品でコメの食感を改良した。ファミマは23年からおにぎりの製造装置に40億円を投資してきた。

ファミマではおにぎりの売れ行きが前年比で2割増と好調に推移する。2月に米大リーグの大谷翔平選手を広告塔に起用した販促効果もあり、若年層や女性の来店が増えた。

ファミマのおにぎり商品は低・中・高の3つの価格帯で展開しており、189〜320円の新商品は高価格帯に位置付ける。ファミマの商品本部デリカ食品部の木内智朗部長は「食感や具材など商品の質を向上させ、ファミマでしか買えない商品として訴求することで物価高でも高価格帯おにぎりの需要を伸ばしていける」と話す。

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