農水省=東京都千代田区で、米田堅持撮影

 農林水産省は14日、全国のスーパー約1000店で11月3~9日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格(税込み)が前週から81円値上がりし、4316円になったと発表した。2週連続の上昇で、過去最高値を更新した。

 4000円台は10週連続。過去最高値の更新は、政府備蓄米の流通が進み始めた5月以来6カ月ぶりだ。新米価格の高止まりや、随意契約による備蓄米の流通量減少が背景にあるとみられる。

 種類別の平均価格(5キロ)は、「銘柄米」が前週より33円値上がりして4573円。集計を開始した今年2月3日の週以降で過去最高値を更新した。

 政府備蓄米を含む複数銘柄を混ぜた「ブレンド米」などは3732円で、前週から176円上昇した。販売数量に占めるブレンド米などの比率は31%で、前週と同じだった。

 農水省が別にまとめた、随意契約による備蓄米販売店舗における5キロ当たりのコメの平均価格は、前週より43円高い3463円。随意契約の備蓄米のみは、54円高い2117円だった。

 また随意契約での備蓄米の販売数量は、9日までの累計で18万4436トン。都道府県別では東京都が1万6522トンで最も多く、最少は秋田県の294トンだった。【渡辺暢、中津川甫】

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