法人営業所の設置について説明する七十七銀行の小林頭取(14日、仙台市)

七十七銀行は14日、新たに福岡法人営業所(福岡市)とさいたま法人営業所(さいたま市)を設置すると発表した。成長が見込める地域から人や投資を呼び込み、人口減少やマーケット縮小が課題となる東北地方の活性化につなげる。同行は札幌にも支店を持ち、担当者によれば北海道から九州にわたる営業網は地銀でも最大規模となる。

福岡は12月15日、さいたまは2026年1月13日に開設する予定だ。福岡では再開発やインバウンド(訪日外国人)、スタートアップなどの動きが活発で、ビジネスマッチの需要があると見込む。東北に進出したい企業への支援や情報提供などで橋渡し役を担う。

小林英文頭取は14日の記者会見で「福岡・九州の新たな動きを仙台・宮城県の活性化につなげるため、距離はあるが挑戦したい」と話した。両営業所は法人ビジネス向けで、今後支店にする予定はない。支店のない地域の勘定店として、インターネット支店を26年4月に新設する。

七十七銀は同日、2026年3月期(今期)の連結業績を上方修正した。連結純利益を470億円と、従来予想の440億円から30億円引き上げた。従来の5期連続での過去最高益予想からさらに上乗せした。

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