鮮魚大手の魚力は14日、2026年3月期の連結純利益が前期比33%減の9億5000万円になる見通しだと発表した。従来予想から2億1000万円下方修正した。消費者の節約志向の高まりで鮮魚の買い控えが広がり、スーパーなど小売店向けの卸売事業が振るわない。人件費やガバナンス是正のための業務委託費のコストが想定以上に圧迫する。
売上高は19%増の437億円、営業利益は20%減の12億円と、それぞれ6億円、6億2000万円下振れする見込み。
同日発表した25年4〜9月期連結決算は売上高が前年同期比20%増の204億円、純利益が11%減の5億8700万円だった。値上げや店舗網の見直し、鮮魚小売専門店を展開する最上鮮魚(北九州市)の連結子会社化で増収を確保した。一方で人件費などのコストが増え減益となった。
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