最低賃金に関するポスター=東京都千代田区で2025年8月13日、石田奈津子撮影

 高市早苗首相は14日の参院予算委員会で、最低賃金を巡って石破茂前政権が掲げた「2020年代に全国平均1500円」の目標について、実施時期と金額を明言しませんでした。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「最低賃金の目標と今後の動き」を解説します。

Q 今の最低賃金はどれくらいかな。

A 25年度の全国加重平均の最低賃金は時給1121円です。前年より66円上がりました。

Q 高市首相は「2020年代に全国平均1500円」の目標をやめたの?

A 高市首相は「今、必ずいつまでにいくらということを申し上げるわけにはいかない」と述べ、目標をそのまま引き継ぐかどうかは明言しませんでした。

Q どうしてはっきり言わなかったの?

A 高市首相は「金額を私が申し上げてしまうと、地方も含めたくさんの中小企業、小規模事業者に丸投げすることになる。それはとても無責任だ」と説明しています。

Q 石破政権の時はどんなことをしていたの?

A 石破政権では、側近の赤沢亮正氏を賃金向上担当相に任命し、交付金を使った自治体向けの支援策を打ち出すなど、最低賃金引き上げに積極的な姿勢を見せていました。

Q 他の政権はどうだったの?

A 岸田文雄政権は「30年代半ばまで」に1500円を目指すとしていましたが、石破政権が時期を前倒ししていました。

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