森ビルが18日発表した2025年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比30%増の436億円だった。売上高にあたる営業収益は10%増の2290億円、営業利益は30%増の681億円だった。営業収益と営業利益は同期間として2年連続で過去最高だった。複合施設「麻布台ヒルズ」(東京・港)や「虎ノ門ヒルズ」(同)のオフィスが好調に稼働した。高級分譲マンションの販売も寄与した。
事業別の営業収益は、賃貸が8%増の1246億円だった。既存オフィスビルの稼働率は95%と高く、人件費など運営コストの上昇も相まって賃料の増額改定が進んだ。分譲は19%増の708億円、ホテルやゴルフ場の施設営業が9%増の251億円だった。
海外事業は3%減。中国・上海で開発した超高層ビル「上海環球金融中心」が不動産市況の悪化で賃料収入が減った。
小坂雄一常務執行役員は「日中関係の問題の影響は不透明だが、中国事業の減収傾向の見通しは来期まで変わらない」と話した。
26年3月期通期の業績見通しは据え置いた。営業収益は前期比2%増の3950億円、純利益は1%増の510億円を見込む。
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