ソフトバンクグループ(SBG)が3月に買収を発表した米半導体設計アンペア・コンピューティングの米連邦取引委員会(FTC)による買収審査が完了した。SBGは規制当局の承認を経て2025年後半に買収が完了するとしていた。SBGは65億ドル(約1兆円)を投じて半導体関連企業を傘下に加える。

FTCがウェブサイトにアンペア買収手続きの早期終了を認める通知を掲載した。SBGの後藤芳光最高財務責任者(CFO)は11日の決算説明会で「(アンペアの買収は)12月末までに全ての手続きが完了する見込み」と語っていた。SBGは米オープンAIへの225億ドルの追加出資なども計画しており、10〜12月期の投資総額は305億ドルに上る。

アンペアは、大規模なデータ処理や人工知能(AI)分野に強みがあるとされる。SBGが16年に買収した英半導体設計大手アームの技術力を補完し、AIデータセンター向けのCPU(中央演算処理装置)を手掛ける。アンペア株は米投資ファンドのカーライル・グループや米オラクルなどが保有しており、SBGは子会社を通じて全株を取得する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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