日本精工はヒト型ロボットのしなやかな動きを実現するアクチュエーター（駆動装置）を開発したと発表した。関節向けのロータリーアクチュエーターと、腕や脚向けのリニアアクチュエーターの2種で、小型・軽量化を実現したという。12月に東京都内で開かれる「2025国際ロボット展」に参考出展し、28年の市場投入を計画する。
日本精工のベアリング（軸受け）やボールねじなどの技術を生かし駆動を効率化。台湾の電子機器製造、台達電子工業（デルタ電子）と協業し高速通信やソフトウエア制御に対応した。ロータリーアクチュエーターは配線や配管の自由度を高める工夫を施し、リニアアクチュエーターは放熱性を高めるレイアウトなどで小型化につなげた。
ヒト型ロボットは製造業や物流、介護などでの活用が見込まれる。日本精工はロボット分野でグローバルに事業展開し、36年には主要事業へと育てることを目指す。
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