片山さつき財務相と城内実経済財政担当相、植田和男日銀総裁は19日、東京都内で会談し、経済財政運営について意見交換した。会談後、片山氏は記者団の取材に応じ、「賃金上昇を伴った持続的・安定的な物価上昇と持続的な経済成長の実現に向け、政策運営に万全を期していく」ことを再確認したと述べた。
3者会談に先立つ18日、高市早苗首相は、植田氏と首相就任後初めて会談し、金融政策などについて意見交換している。連日の会談により、10月に発足した高市政権下、政府・日銀が一体となって経済成長に取り組む姿勢を打ち出した格好だ。
片山氏は「市場動向に対しては、高い緊張感を持って注視するとともに、市場とも丁寧にコミュニケーションを取っていくことを再確認した」とも強調。高市政権の大規模な経済対策による財政悪化懸念から為替市場では円安が進行しているが、片山氏は「為替で具体的な話は出なかった」と語った。
日銀の金融政策については、片山氏は「今まで通りの方針の説明だった」と指摘。日銀は2%物価目標の実現の確度が高まれば、緩やかに利上げを進める方針。片山氏は「やっぱり(金融緩和の度合いを日銀が)調整される。それ以上の感想は持たなかった」と述べた。
日銀の植田和男総裁(左)との会談に臨む片山さつき財務相(中央)と城内実経済財政担当相=19日午後、東京都港区(財務省提供)
記者団の取材に応じる片山さつき財務相=19日午後、東京都港区
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