
【ニューヨーク=溝渕美香】米小売り最大手のウォルマートがイスラエルの新興企業、R&Aデータの買収交渉を進めていることが19日、明らかになった。米CNBCが報じた。ウォルマートはネット通販事業を強化しており、サイトの不正な利用を検知する技術を取り込む狙いがある。
R&Aデータは2022年にイスラエル国防軍情報部隊の元隊員らが創業したスタートアップ。人工知能(AI)を用い、偽造品販売や詐欺行為に関する第三者販売業者を検出する技術を開発している。CNBCによると24年からウォルマートと提携している。
ウォルマートは米アマゾン・ドット・コムなどEC(電子商取引)大手との競争が激しくなる中、ネット通販事業の拡大を進めてきた。第三者が出品するマーケットプレイスに加え、直接仕入れて販売する直営ネット通販も売り上げを伸ばしている。
CNBCはウォルマートのECサイトで、他社の認証情報を使って健康・美容商品を販売する事例があったと報じている。買収でサイトの安全性を高める。
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