公正取引委員会=東京都千代田区で2019年9月2日、松本尚也撮影

 人気ブランド「レイバン」のサングラスを自社が決めた価格より安く売らないよう小売店に指示した疑いがあるとして、公正取引委員会が世界的な眼鏡メーカー「ルックスオティカジャパン」に立ち入り検査を行いました。1分で読めて役に立つ「サクッとニュース」、今回は「サングラスと独占禁止法」を解説します。

Q サングラスを巡って何かが問題視されているの?

A ルックスオティカジャパンが、小売店に「レイバン」や「オークリー」という人気ブランドのサングラスを自社が決めた価格より安く売らないように指示していた疑いがあることが分かりました。

Q どんな会社なの?

A ルックスオティカジャパンは、欧州の大手眼鏡メーカー「エシロール・ルックスオティカ」の子会社で、日本でサングラスやメガネを販売しています。

Q 独占禁止法って?

A 企業が自由に競争できるようにするための法律で、不正な価格の決め方や競争を妨げる行為を禁止しています。今回問題となっているのは「再販売価格の拘束」です。

Q 再販売価格の拘束ってどういう意味なの?

A メーカーが小売店に「この値段より安く売ってはいけない」と決めてしまうことです。独占禁止法では、書籍などの著作物を除いてこの行為を禁止しています。

Q いま公取委は何を調べているのかな?

A ルックスオティカジャパンが小売店に「指示に従わなければ不利益を被る」と示唆していたかどうかなどを調べています。

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