アサヒ飲料は、同社が展開する「CO2（二酸化炭素）を食べる自販機」で回収したCO2吸収材を活用したタイルアートが、バンダイ（東京・台東）の本社入り口前の地面に設置されたと発表した。バンダイが販売する携帯型育成玩具の「たまごっち」が発売30周年を迎えることを記念して作成された。
タイルアートは全部で5枚あり、縦横90センチメートルの正方形のコンクリートの板に、たまごっちのキャラクターがタイルでデザインされている。
バンダイ本社では、CO2を食べる自販機を3台を設置している。これらの自販機で使用したCO2吸収材の一部を、今回のタイルアートの土台となるコンクリート板などに活用した。使ったCO2吸収材の量は約200キロで、これはCO2を食べる自販機2台が1年間に使用する量に相当し、林齢56〜60年のスギ約12本が1年で吸収するCO2量に相当する削減効果が見込まれるという。
アサヒ飲料のCO2を食べる自販機は、内部に組み込んだ特殊な吸収材で大気中のCO2を回収する機能を備える。1台当たりの年間CO2吸収量は稼働電力由来のCO2排出量の最大20%で、スギ約20本分に相当する。23年6月に展開を始め、2025年10月末時点で全国に4000台以上を設置している。
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