
パナソニックホールディングス(HD)とYKKAPは20日、ガラス一体型のペロブスカイト太陽電池をビルの内窓として設置する実証実験を始めたと発表した。YKKAPの拠点があるビルで1年間程度設置し、よりよい設置方法を検討したり光の透過性を確認したりする。
YKKAPが製造した内窓とパナソニックHDが製造したペロブスカイト太陽電池を組み合わせた。YKKAPの関西支店が入居する谷町YFビル(大阪市)に縦約1メートル、横約70センチメートルのものを4枚設置した。
デザインをそれぞれ変え、植物をあしらったものやグラデーション、色が薄いタイプなどを用意した。発電性能の検証はしない。パナソニックHDが内窓に設置するタイプで実証するのは国内初という。
パナソニックHDは17日、完全子会社のパナソニックハウジングソリューションズの株式の80%をYKKAPの親会社であるYKKに売却すると発表していた。
ペロブスカイト太陽電池は材料を塗って作ることができ、普及しているシリコン型太陽電池に比べ薄くて軽い。パナソニックHDなどが開発するタイプはガラス一体型のため曲げることはできないが、防湿機能を持つガラスに挟まれるため耐久性が高いという特長がある。
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