大阪・関西万博が開幕し、多くの来場者で混雑する大阪メトロ夢洲駅=大阪市此花区で2025年4月13日午前11時28分、大西岳彦撮影

 大阪メトロは、全社員約5000人に対し、賞与とは別に最大20万円の一時金を支給する。4~10月に開催された大阪・関西万博で利用客数が伸びて好業績となったことから、安定輸送を支えた社員に還元する。

 一時金の支給は民営化した2018年度以降で初めて。一律10万円とし、全体の約9割を占める交通事業本部の社員は10万円を上乗せして、21日に支給する。

 大阪メトロは鉄道会社で唯一、万博会場に乗り入れた地下鉄の路線を持つことから、4~9月の利用客数は前年同期比13・3%増の延べ5億2837万人と大きく伸びた。この結果、25年9月中間連結決算では売上高に相当する営業収益が前年同期比25・3%増の1277億円、最終(当期)利益は41・3%増の229億円となり、いずれも中間期として過去最高だった。

 また、JR西日本も12月、社員約2万9000人に賞与とは別に最大12万円の一時金を支給する。万博会場に設けたオフィシャルストアでのグッズ販売収入や鉄道利用などが伸びたためで、こちらも25年9月中間連結決算で売上高と最終利益が中間期として過去最高となった。【新宮達】

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