ムジハウスがリノベーションした社宅(イメージ)

良品計画傘下で住宅の販売などを手掛けるMUJI HOUSE(ムジハウス、東京・文京)は21日、企業が持つ社宅などの遊休不動産を1棟丸ごとリノベーションする事業を始めると発表した。第1弾として北陸電力が所有する社宅を改装する。北陸電力は改装した住宅を一般向けに賃貸する。

まず富山市の北陸電力が所有する社宅を改装する。30〜40代のファミリー層向けの商品として全戸を改装する。省エネ住宅「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH=ゼッチ)」と同等の断熱性能も備える。改装費用などは非公表だが、新築よりはコストを低く抑えられるという。

北陸電力は改装された社宅を一般向けに貸し出して家賃収入を得る。12月には入居募集を開始するほか、金沢市の社宅でも同様に改装して2026年2月に入居を募る。

ムジハウスによると、ライフスタイルの変化などで社宅のニーズは低下しており、利用されていない社宅は増えている。ザイマックス総研が10月に発表した調査によると、企業の21%が遊休不動産を保有しているという。一方で部材費の高騰などで新築住宅の工賃は上昇が続いており、建て替えではなく改装する需要が高まると予測している。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

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