アクティビスト(物言う株主)の米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツが栄研化学株の保有比率を共同保有で32.79%に引き上げたことが21日、分かった。同日、関東財務局に提出された変更報告書で明らかになった。ダルトンは栄研化学に対してMBO(経営陣が参加する買収)の検討を求めており、圧力は高まる。

直前の13日の報告書では保有割合は28.92%だった。

持ち株比率が3分の1(33.4%)超となった場合、定款の変更や企業合併といった株主総会における特別決議を単独で拒否する権利が認められるようになる。栄研化学は現在、ダルトンが推薦した2人を外部取締役として受け入れている。

保有比率の内訳はダルトンが19.75%、ダルトンが英国に設立したニッポン・アクティブ・バリュー・ファンド(NAVF)が9.46%、NAVFの米ファンドが3.57%。共同保有の形で計32.79%となる。

BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。