「川崎ジェットフォイル」の完成イメージ

川崎重工業は21日、九州郵船(福岡市)と鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)から高速旅客船「川崎ジェットフォイル」を受注したと発表した。神戸工場(神戸市)で建造し、2029年6月に引き渡す。博多と壱岐、対馬を結ぶ航路の旅客輸送に使われる。ジェットフォイルの新規受注は8年ぶり。

ジェットフォイルは2基のガスタービンエンジンで動くウオータージェット推進機から海水を噴射し、揚力を使って海面から浮く仕組み。最高時速80キロメートル以上で運航でき、荒波でも安定して航行できる点や乗り心地が強みだ。

川重は1987年に米ボーイングからジェットフォイルの製造・販売の権利を引き継ぎ、これまでに16隻を建造した。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。