京セラは21日、建設資材の販売子会社、米サザンカールソン(ネブラスカ州)を2026年1月に売却することで米投資会社と合意したと発表した。売却額は非開示。サザンカールソンを巡っては7月に売却方針を示していた。業績不振に伴う構造改革の一環で、事業の選択と集中を加速して収益力の立て直しを急ぐ。

同日、サザンカールソンの統括子会社、京セラインダストリアルツールズの全株式の売買契約を結んだ。サザンカールソンは京セラが19年に約900億円を投じて買収した。建設業者などに梱包資材や工具を販売している。25年3月期の売上高は約1500億円と買収時から倍以上に増えていたが、純利益は4億円弱と低迷していた。

京セラは26年3月期中に売上高で合計2000億円規模のノンコア(非中核)事業の整理を掲げており、その一環となる。今回の売却額は26年2月までに公表するとしている。

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